AIと人間がパートナーとして生み出す音
“AI DJ PROJECT – A dialogue between AI and a human”は、AIシステムのデザインやサウンドシスクリエーションをしているQUOSMOの作品。2人のDJがお互いに曲をかけあうプレースタイル”Back to Back”を通して人間とAIの対話を目的としたプロジェクト。パフォーマンス中AIDJは人間のかけた曲をその場で聞き ビートを検出しジャンルを推定する。その情報を自分の学習したデータに反映し次にかける曲を選び、ミックスまで行う。AIと人間がなるべく同じ条件下でプレーするため、両者はmp3などの楽曲データ(曲のタイトル・ジャンルなど)を含む音源ではなくターンテーブルとレコードを使用。AIはコンピュータの中ではなくMIDIで操作できるターンテーブルを用いてビート合わせを行う。 AIは流れに沿った選曲する時もあれば、人間では選ばないであろう曲:例えばアップテンポのテクノの次にフリージャズを選んだりと時折突拍子もない行動もする。 表現の分野において私たちはAIを人間の模倣ではなく 別のロジックを持った“Alternative Intelligence”と捉え、AIは人間の代わりではなく人間と共に思考できるパートナーとして活動している。本プロジェクトは、表現におけるテクノロジーと人間の関係についてDJを通し実験的に考察することを目的としている。
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